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JFEフレームキットとは?価格・工期・木造との違いを施工会社が解説【関東対応】

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はじめに

「JFEフレームキット」という商品名を見聞きしたものの、次のような疑問から検討が止まっている土地オーナー様・不動産会社様は少なくありません。

  • 結局、木造よりどのくらい高いのか
  • 木造や重量鉄骨と何がどう違うのか
  • 首都圏でどこに相談すればいいのか

この記事では、JFEフレームキット指定代理店として販売から施工まで一貫対応している株式会社鷲見建築オフィスが、工法の仕組み・価格の目安・工期・耐用年数・対応エリアまで、検討初期段階で知っておきたい情報を1本にまとめてご紹介します。

JFEフレームキット®とは?木造軸組の柱・梁を鉄骨に置き換えた工法です

JFEフレームキット®は、JFE鋼板株式会社が展開する軽量鉄骨の建築部材です。木造在来工法の柱・梁・筋交い・土台を、防錆処理された軽量鉄骨部材に置き換えた工法で、設計の考え方自体は木造軸組の延長線上にあります。

現場での接合はボルト接合が基本で、現場溶接や高力ボルトは使用しません。使うのはインパクトドライバーで締める中ボルトのみのため、木造を中心に施工してきた工務店様でも比較的対応しやすい工法です。

また「梁勝ち」と呼ばれる工法のため、上下階で柱の位置を揃える必要がありません。階高は2.35〜4mの範囲で1mm単位で設定でき、1階・2階・3階でそれぞれ異なる間取りを組むことも可能です。

当社は部材の販売だけでなく、基礎工事・鉄骨建方・二次部材(サッシ下地・小屋組・外壁下地等)の製作・ALC床・外壁・屋根まで、施工を一社で一貫対応する「フレームキット+ワン」という体制を取っています。販売代理店でありながら施工まで自社で完結できる点は、地方拠点の取扱店には少ない特徴です。

JFEフレームキット®の価格は木造よりどのくらい高い?

価格は土地条件・プラン・仕様によって大きく変動するため、この記事では具体的な金額ではなく、構造ごとの相対的な高低差の目安をお伝えします。

構造木造との価格差の目安
木造基準
JFEフレームキット®(軽量鉄骨)木造の+15〜25%程度
大手ハウスメーカーの鉄骨商品フレームキット®と同水準〜やや高め
重量鉄骨木造の+40〜50%程度
RC造木造の2倍前後

木造よりは高くなりますが、重量鉄骨やRC造と比べると抑えられる水準です。JFEフレームキット®は軽量な部材構成のため必要な地耐力が重量鉄骨の約半分で済み、地盤があまり良くない条件でも大掛かりな杭工事ではなく表層改良で対応できる場合があります。基礎や杭にかかるコストを抑えられる点も、価格差を縮める要因のひとつです。

価格が変動しやすい要因としては、建物形状の複雑さ、2階以上への重い設備の設置、勾配屋根の採用、防火仕様(下地が鉄骨になる場合)などが挙げられます。逆に、シンプルな整形プラン+折板屋根は比較的コストを抑えやすい構成です。

正確な金額は、ラフな図面をもとにした無料の概算見積もりでご確認いただくのが確実です。土地条件・プラン・仕様により変動しますので、あくまで検討初期の目安としてご覧ください。

工期はどのくらいかかる?木造・重量鉄骨・RCとの比較

標準的な工期の目安は以下の通りです。

構造着工〜引き渡しの標準工期
木造5〜6ヶ月
JFEフレームキット®(軽量鉄骨)標準約7ヶ月
重量鉄骨9〜10ヶ月
RC造10〜14ヶ月

部材は工場でプレカットされた状態で現場に搬入されるため、現場作業を効率化できます。規格部材は工場に常時ストックされており、注文と同時に加工が始まるため、基礎工事を進めている間に鉄骨が完成して現場に届く、という進み方をするケースも多くあります。建方(鉄骨の組み上げ)自体は約1週間が目安です。

なお、着工前の確認申請・審査については、現在(本記事執筆時点)で申請から下りるまで約2ヶ月ほどかかっています。省エネ関連の審査が混み合っている影響もあり、時期によって変動しますので、スケジュールを立てる際は個別にご相談ください。

着工から引き渡しまでの標準的な工期をカレンダー・タイムライン風に表したイラスト

耐用年数と保証はどうなっている?

法定耐用年数は、建物の骨格材(柱等の主要な鉄骨部材)の肉厚によって区分が決まります(国税庁基準・住宅用)。

骨格材の肉厚法定耐用年数(住宅用)
3mm以下19年
3mm超4mm以下27年(JFEフレームキット®標準:柱3.2mm)
4mm超34年(柱4.5mm仕様で対応可能)

木造の法定耐用年数は22年のため、標準仕様(27年)でも5年、柱4.5mm仕様(34年)であれば12年の差がつきます。この差は減価償却の期間や、金融機関の融資期間の目安にも影響し得るポイントです。

ここで一点ご注意いただきたいのが、「軽量鉄骨・重量鉄骨の区分(肉厚6mmが境目)」と「法定耐用年数の判定区分(肉厚4mmが境目)」は別の基準だという点です。34年という年数は重量鉄骨だけの特権ではなく、軽量鉄骨であっても骨格材が4mm超であれば34年の区分に該当します。

その他、以下の点にご注意ください。

  • 建物の用途によって年数は変わります(事務所用の場合は4mm超で38年など)
  • 法定耐用年数は税務上の耐用年数であり、建物が実際に使用できる期間(物理的な寿命)とは異なります
  • 個別の税務判断については、税理士等の専門家にご確認ください

保証については、以下が正確な内容です。

鉄骨部材には、JFE鋼板による20年保証を設定できます(申請手続きが必要)。保証対象は建物全体ではなく構造部材である鉄骨材で、マニュアルに沿った正しい施工が条件です。

「建物20年保証」「躯体20年保証」といった、無条件で建物全体が保証されるかのような表現は正確ではありませんので、その点はご留意ください。

建てられる規模・仕様の目安

JFEフレームキット®で建てられる建物には、以下のような規模の目安があります。

  • 階数:3階建てまで(4階建てには対応していません)
  • 軒高9m以下・最高高さ13m以下
  • 建築面積・延床面積は1,500㎡以下(延床500㎡を超える場合はルート3計算で対応可能)
  • 階高は2.35〜4mの範囲で1mm単位で設定可能
  • 柱は75mm角、梁はH-250。柱スパンは最大6m程度

耐火性能については、ALC50mm+内側ボード2重貼りで耐火認定を取得済みです(通常はALC100mmが相場とされています)。一方で、サイディング仕上げでの耐火認定は取得していません。意匠性を重視される場合はこの点をあらかじめご確認ください。

品質面では、劣化対策等級3(品確法・国土交通大臣特別評価認定)を標準で取得しており、全部材が溶融亜鉛めっき処理されています。

建物の高さ・階数などの仕様上限を設計図面風に表したイラスト

どんな土地・建物に向いている工法か

JFEフレームキット®は、特に次のような条件の土地で強みを発揮します。

狭小地・旗竿地:入口が狭く奥が広い旗竿地のような、重量鉄骨ではクレーンでの搬入経路確保が難しい敷地でも対応できる可能性があります。部材が比較的軽量なため、入口までなんとか運び込めれば、そこから奥へは人の手で運搬できるケースが多くあります(狭小地・旗竿地での具体的な考え方は、別記事「旗竿地・狭小地にアパートは建つ?軽量鉄骨という選択肢」で詳しく解説しています)。

防火地域:都心部など防火地域に該当する土地では、木造は防火仕様のためのボード貼りでコストが上がりやすく、鉄骨との価格差が縮まる、あるいは逆転することがあります(耐火木造との比較は、別記事「防火地域のアパート、耐火木造とJFEフレームキットどっちが安い?」で詳しく解説しています)。

間取りの自由度を求める建物:「梁勝ち」構造により、上下階で柱位置を揃える必要がなく、1階をワンルーム中心、2〜3階をメゾネットタイプにするなど、家賃帯の異なる住戸をミックスした設計にも対応できます。

一方で、木造からの置き換えという工法の性質上、建てられる規模や耐力壁の考え方には制約もあります。次の「デメリット」の章もあわせてご確認ください。

対応エリアと発注のしくみ

施工対応エリアは首都圏中心(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬)です。部材販売は全国対応しており、エリア外については施工指導という形での対応も可能です。

発注のしくみとしては、JFE鋼板・指定代理店(当社)・元請け工務店様の3社契約となります。構造計算・構造設計はJFE鋼板が実施するため、軽量鉄骨の構造計算を受けてくれる設計事務所を個別に探す手間がかかりません。当社はこの3社契約の窓口として、二次部材の製作から基礎・鉄骨建方・外壁・屋根までを一貫して担当します。

JFE鋼板・指定代理店・元請け工務店の3社契約のしくみを表した図解イラスト

デメリット・知っておきたい制約

正直な情報開示のため、JFEフレームキット®の制約もお伝えします。

  • 4階建てにはできません。 3階建てまでが対応範囲です。他社の軽量鉄骨には4階建てに対応する商品もあり、4階建てが必要な計画の場合はこの点で選択肢から外れます。
  • 柱・ブレースの本数は減らせません。 木造の在来工法の柱・筋交いを鉄骨に置き換えた工法であるため、耐力壁として必要な本数は構造上決まっています。「この柱をなくして開口部を広げたい」「道路に面した壁を全面窓にしたい」といったご要望には応えられません。
  • 建築費は木造より高くなります。 目安として木造の+15〜25%程度ですが、敷地条件・プラン・仕様により変動します。
  • サイディング仕上げでの耐火認定はありません。 耐火性能が必要な立地でサイディング仕上げをご希望の場合は、意匠面での調整が必要です。

導入までの流れ

導入は、まず計画中の土地・建物にJFEフレームキット®が適用可能かどうかのスピード診断から始まります。シングルラインのラフな平面図(手描きレベルで構いません)があれば、1〜2週間で概算見積もりをお出しします。金額だけを知りたい場合は、他社で作成した図面をお持ち込みいただくことも可能です。

その後、耐火・耐震要件や敷地条件を踏まえた詳細な構造設計に進み、確認申請(現在の目安は約2ヶ月・執筆時点)を経て着工、建方(約1週間)を経て、標準約7ヶ月で引き渡しとなります。

まとめ

JFEフレームキット®は、木造軸組の設計思想を踏襲しながら、耐震性・耐久性・工期の面で新しい選択肢を加えられる工法です。木造よりは建築費が上がるものの、重量鉄骨やRC造と比べれば抑えられた水準で、耐用年数は標準27年、仕様によっては34年まで延ばせます。狭小地・旗竿地・防火地域といった「難しい土地」ほど、選択肢として検討する価値があります。

本記事は、JFEフレームキット指定代理店として販売から施工まで一貫対応する株式会社鷲見建築オフィスが、営業現場での相談実績をもとに執筆しています。

よくある質問

Q. JFEフレームキット®は4階建てにできますか? できません。対応範囲は3階建てまでです。4階建てをご検討の場合は、他工法とあわせてご相談ください。

Q. 対応エリアはどこですか? 施工は東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬の首都圏中心です。部材販売は全国対応しており、エリア外は施工指導での対応も可能です。

Q. 工務店ではなく、土地オーナー個人からの相談も可能ですか? 可能です。相続した土地の活用を検討されている個人のお客様から、開発を検討する不動産会社様、木造の代替工法を探す工務店様まで、幅広くご相談いただいています。

Q. 設立して間もない会社のようですが、対応は大丈夫ですか? 当社は2023年設立ですが、在籍スタッフは各分野10〜20年の実務キャリアを持ち、特定建設業許可を取得しています。技術面・資金面ともに、腰を据えてお付き合いいただける体制を整えています。


ラフな平面図(手描きレベルで構いません)があれば、1〜2週間で概算見積もりをお出しします。お見積もりは何度でも無料です。プランがまだ固まっていない段階のご相談も歓迎します。

株式会社鷲見建築オフィス JFEフレームキット指定代理店|販売から施工まで一貫対応 対応エリア:東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬(部材販売は全国対応) お問い合わせはこちら

※本記事の価格・工期・制度に関する記載は執筆時点の情報です。法定耐用年数・税務の取り扱いは個別の条件により異なるため、詳細は税理士等の専門家にご確認ください。